0701

ゆるり回る街の灯

グラスに映り込む

氷の万華鏡


琥珀色の吐息

甘い囁き

重なる夢


ここは

あなたに一番近い場所




0702

君の涙を照らす街の灯りで

僕の瞳の奥にある揺れる想いを

覗いてごらん


溢れる涙を拭きながら

君が想いを言葉にのせて

僕に届けてくれた夜


つのる想いは折り重なって

ほろり輝きながら零れたね




0703(万華鏡)

くるりゆらり回る街の灯火

グラスの中に映る

氷の万華鏡


重なるビーズの囁きは

吐息と共に形を変えて

さらに深い溜息になる

・・


鏡の中のあなたと私




0704

あの星の美しさに

あなたへの切ない想いを馳せ


この風の冷たさに 

あなたのいない寂しさを感じ


その悲しいほどのやさしさに

このうえのない幸せを


どうすることもできずに

今夜もひとり




0705(風)

澄み渡る空に流れる雲

風がやさしく撫でる小枝に

ざわめく葉


ゆっくりと


しなやかに揺れる草花

そっと語らう季節の移ろい


君の髪を掻き上げ

見つめる瞳の光に

心を震わせ


肩越しに見上げる空に

想いを重ねて

僕から君に吹く風が

幸せを運ぶようにと

そう願いながら




0706(クローバー)

見つけた幸せ

とても

小さな幸せだけれど


目の前に

いつも傍らに


目立たぬところで

紛れるように


僕を待っていた

クローバー


四つの願いを

十字に並べて




0707(oyasumi)

おやすみ

またね

さよなら

じゃあね

何度言っても言い足りなくて


夢の中でも

また会えるよね




0708(蛍)

ゆらり

瞬く光に魅せられて

ふわり

光にふれよと追いかける

君の姿に

また魅せられて




0709(ほたる)

月夜に舞う

光の群れに

魅せられて


高く

大きく

手を広げ


愛の光を

浴びながら


想いを受け止め

伝え合う


いたずら好きな

小妖精




0710(そよ風さんからのいただき物)

あなたへの光を放ち

待つ蛍


草陰で

葉の上で


ふわりふんわり

ゆらりゆらゆら


早く見つけてくださいね

光が涙にかわらぬように




0711(夢の中)

夢の中で会いました

優しい君の微笑みに

胸から湧き出る

素直な想いに

思わず囁く耳元の

夢のこちらで応える君に

ふと目を覚ます僕がいる