4501
孤独なあなたに 惹かれて想う
やさしく 見つめ合い 語り合えたなら
互いの笑みが ゆっくり 零れることでしょう
孤独なあなたに 惹かれて想う
そっと 言葉が交わされ 広がる度に
つぶらな瞳も 眩しく 輝くことでしょう
孤独なあなたに 惹かれて想う
一寸先見えぬ 暗闇の中の 小さな光も
思いの外 明るく熱く 感じることでしょう
だから 今
私は孤独の中に
4502
北風誘う 君の心に 住みか無く
枝に枯れ葉も 残ること無く 散りし舞う
あの高い空に ひとり
4503
遠くを見つめる
君の瞳に想いを巡らせ 心震わせど
君の想いを 推し量ることなどできず
僕が見つめるのは 君の横顔ばかり
君の瞳に 僕は映らない
4504
細く伸びた爪に光る
オレンジ色のマニキュアが
淡いピンクのルージュに映し出す
恋の影
4505
君の口元から零れ落ちる言の葉を
一生懸命拾い集めて
胸の中へと大切にしまう
時の過ぎゆくことも忘れ
ひとことひとこと
確かめながら
二人きりの世界で
4506
嬉しそうな君
得意げに矢を構えて
眺めるのは僕
外れた矢に悔しがる君から
視線を逸らし
うつむくのも僕
僕だけが見つめる君
君だけが僕の視線の中に