0401

もう三日も会えないのなら もっと話していればよかったのに

あと三日も会えないのなら ほんのわずか一緒に居られればよかった

会えないなんて思ってもみなかったから


君に会えた日は ちょっぴり気恥ずかしかったけれど

間近で見つめることのできた君の笑顔が

とても綺麗だった




0402

いつからでしょう

心の震えを感じます

君のことが気になります

見つめたいのに 目を向けられません

追いかけたいのに 顔を上げられません

だれかがそんな自分に気付いていないかも心配です




0403

とっても明るい笑顔でした

確かに僕に向けられた笑顔です

優しい表情でした 弾んだ声でした

幸せでした




0404

さようなら

僕は言葉をかけることもなく

君は駅構内の光の中に消えていく

振り向きもせず ただ

後ろ姿のシルエットだけを残して




0405

独り占めできない 君の笑顔が

たくさんの人に向けられる 君の微笑みが

孤独の中にある温かさを 僕に伝える




0406

指先から伝わる ぬくもりに

君の真心が 表れているのなら

指先から伝わる 柔らかな感触に

君の優しさが 表れているのなら

僕の君への気持ちも 伝わっただろうか




0407

感情の起伏無く 嫉妬さえできず

胸の高鳴りも感じることができません

今日がフラットなのは 昨日の落胆のせいでしょうか

声のトーンも半音階低く 沈んでいます

それでも 君は昨日より 綺麗です




0408

大きく目を見開いて 語りかけてくれる君

君の瞳を ずっと見つめていたいのに

瞬きする ゆとりが持てず

つい君から目をそらしてしまう僕

君に贈る言葉を一生懸命さがしている




0409

平静さを装っていただけ

こんなにも重苦しいため息が いくつも

僕の気持ちが見えてきたとき

あまりに大きな反動に戸惑う

テレパシーは75%

君からの25%は いつ




0410

さようならの言えない日

心残りに寂しくなる

君となら 素敵に響くはずのさようなら

明日のさようならなんて 言えるわけもなく




0411

僕の大好きな君に会えました

顔をあげるとすぐ目の前に

あまりに突然で戸惑いましたが

胸のつかえもいっぺんに取れ

嬉しいばかりの時間(とき)でした




0412

しばらく会えないことが分かっているから

互いに引き寄せていたのでしょうか

語らいの時間は別れを惜しみ

寂しさをひきずらないように

今日の日を終えました




0413

こんな日もあるんだと

すれ違いばかりの 君と僕

声を掛けることをしないから 返事が届くはずもなく

でも 一人になるのは もう少しあとの時間にしたら

どうかな




0414

抱きしめたい

そんな衝動にかられたら

僕の恋を終わらせよう

深まる秋の静けさと もの悲しさに

僕は浸っていたいから

恋する夢を見たいから 君を見つめていたかった

移りゆく季節の終わりに




0415

小春日の 波打つ白き雲の背に

青く輝く 夢抱(いだ)き

仰ぎ見る 明日(あす)への光

ゆるやかに 流るる風になる

季節が静かに 移りゆく